いまではほとんどの人が知っている「体幹」。
筋力トレーニングといえば、まず体幹。
ダイエットにもまず体幹。
肩コリ、腰痛、メタボ、ロコモにもまず体幹。

有名選手が本を出せば売れ、テレビや雑誌でも紹介されて注目を集めている体幹トレーニングですが、誰もが、そしてどのような目的にでも効果があるような万能なトレーニングなのでしょうか?

そもそも体幹とは、どの部分のことを言うのでしょうか?
腹筋を中心とするお腹まわり
肩から腰までの胴体部

専門家、トレーナーの中でもいろいろな意見が出てきます。
自分か考える体幹は、腕、脚をのぞいた頭のてっぺんからお尻まで、骨格でいうと、頭蓋骨〜脊柱〜骨盤までの骨とそれに関わる筋肉だと考えています。

体幹トレーニングの目的は身体の安定性を高めること。体幹が安定した状態で腕や脚が思うように動かせること。上半身と下半身が連動して動くようになります。
結果、
1.身体が自由にコントロールでき、可動域も広がる
2.力が伝わりやすく、パワーロスも少なくなる
3.ケガの予防
4.スポーツ時や日常生活での姿勢改善

といった効果があります。

体幹トレーニングといえばプランクを行うとがほとんどだと思います。
うつ伏せの状態で両肘とつま先を身体を支えキープするエクササイズです。
30秒、1分、2分……長くキープできるようになれば体幹が強くなるのでしょうか?
またはバランスボールの上に立てる、そこでキープできるようになれば強いのでしょうか? 答えはNOです。

プランクの場合、股関節まわり、お尻、背中を意識し骨盤を前傾しつつ、腰が反らない、お尻が上がらないようにコントロールします。アクティブプランクといって全身の骨と筋肉を意識すると1分もできないほど。ただ身体をまっすぐキープするだけでは、本来の目的を達成することはできません。

そもそも人間は二足歩行。ほとんどのスポーツも立った状態で行ないます。寝た状態でのトレーニングだけでは不十分だと考えています。
姿勢を安定させてスクワットをすることも体幹トレーニングです。
bmr-trx2
そして一番注意してほしいのが、体幹は固めてはいけない! ということです。
サッカーの長友選手は、メッシ選手の一番すごいところを
「相手のアタリを自分の力に変える」ことだと言っています。

相撲のぶつかり稽古のように、相手に負けない押し返す、踏ん張るのではなく、いなす。さらには相手の力を自分のスピードに変えられると言います。

建物でいう「柔構造」と「剛構造」
強い振動でも衝撃を吸収し崩れにくい柔構造
壁を厚くし、足場もガチガチに固め見た目に頑丈そうだが、衝撃を吸収できず、強い振動でくずれてしまう剛構造。

ケガに強いのはどちらか、わかりますよね。

長友選手も最近ではヨガを取り入れ、柔軟性や可動域を広げることでケガが多かった身体の改善に成功しているようです。

身体が安定し、思うようにコントロールでき、しっかりちからを出力できるようになるための体幹トレーニングなのです。

ダイエットに効果があるとプランクを指導しているのをみます。これは運動不足だった人や初心者がトレーニングを始めたことで、体重の減少やウエストサイズに変化がでる、いわばビギナーズラックだと考えます。ダイエットならプランクに時間を取るより、スクワットや腹筋や走るなど有酸素運動をしたほうが効果が高いです。

キツい=正しいトレーニングではありません。目的やご自身の体力レベルに合わせ正しく設定し、正しく行うことで、目的が達成できます。

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。